使っていない筆の保管方法

貴重な国産天然樟脳を使用

新しい筆を買ったけれど、使うタイミングを逃して機会を待っている筆はありませんか?
そんな方より、「何か気をつけることはある?」「筆はどの様に保存すれば良い?」とご質問いただきました。

奈良筆職人の鈴木さんに伺いました。
注意するのは、「湿気」と「虫」。
湿気はカビの原因になります。たまに虫干ししてしっかり乾燥してあげて下さい。
そして1番の心配は「虫」です。虫はどうやら1番良い毛を嗅ぎつけるらしく、良い毛を食べるのだとか。それを防ぐためにもキャップは外さず保管すると良いそうです。
また、職人さんは、虫除けのために、墨の香料として使われる樟脳の木片を箱に忍ばせて保管するのだそうです。
だったら墨でも良い?と伺ったところ、良いと思うとの事です。みなさん、沢山書いて小さくなった墨をお持ちですよね。是非、筆を保管する際には、墨も一緒に😉


rimpamura ではこの防虫効果にも注目し、オリジナルの小さなおはじき墨を作りました。

国内ではもう #天然 樟脳を生産しているのは天然樟脳歴150年 江戸創業の「内野樟脳」一カ所だけだそうです。そのためなかなか手に入らないのですが、特別なご配慮で分けていただき、江戸時より代々150年以上、伝統を守り昔ながらの製法で「奈良墨」を一つ一つ手作りで作り続ける墨工房 錦光園さんに作っていただきました。素敵なおはじき墨が出来上がりました。ちょっと忍ばせには丁度良い大きさです。