新たな表現を模索する芸術家を魅了し続ける奈良筆 伝統工芸士 鈴木一朗
15歳の時から70年近く、筆一筋。120を超えるとも言われる、材料の仕入れから仕上げまでの工程全てを一人で行う。
動物の種類、産地、採取時期、部位の毛を的確に選別して組み合わせられなければ、求められる筆はできないという鈴木氏。その卓越した技術と目利きによって作られるその筆は穂先がきき、筆そのものの形、そしてその筆が生み出す線がとにかく美しいく、リピーターが多いのも頷けます。
2011年にはその功績が認められ瑞宝単光章を授賞。
award
1995年 全国伝統的工芸品展入賞「御筆」
1998年 全国伝統的工芸品展入選「寧楽」
1998年 近畿通産局長表彰
1999年 全国伝統的工芸品展入選「菩提」
1999年 日本伝統工芸士展入賞「弥生」
2000年 全国伝統的工芸品展入賞「うるしの紅筆」
2000年 日本伝統工芸士展入賞「撫子」
2000年 通商産業大臣表彰
2001年 全国伝統的工芸品展入賞「守撲」
2001年 日本伝統工芸士展入賞「長楽」
2002年 全国伝統的工芸品展入選「芳香」「懐」
2011年 「瑞寶単光章」受賞
media
for calligraphy
一度手にしたらトリコになる、とその愛用者が「悪魔の筆」と呼び始め、今ではすっかりそのニックネームが定着した「景福」。そしてその「景福」のコリンスキーをベースに鈴木さんならではの一捻りが加えられたのが「密陀塗」と「則天去私」です。rimpamuraでは「景福」「密陀塗」「則天去私」を”悪魔の筆 三兄弟”と呼んでいます。
「則天去私」は、15歳の時から60年以上、筆一筋の筆職人の鈴木さんが自身の座右の銘として大切にされる言葉です。
for Sumie / Suibokuga
先が良く効き、墨含みが良いと人気の鈴木さんの画筆。