カテゴリー: 筆

現代ではAIによって様々な作品が生み出されています。そんな素敵な時代となりましたが、一方で人にしか生み出せない作品、そしてそれを生み出す貴重な時間が、今改めて見直されています。

古来、日本では作り手と使い手、初心者や熟練者がそれぞれの互いを想い通わせながら、ものづくりと創作性を高めていくという素敵な関係性がありました。rimpamuraは、そのような素敵な関係性を現代に呼び戻し、皆さまとともにその可能性を広げていきたいと考えています。

このイベントは、書道や水墨画を始めたばかりの方には創作が楽しくなる筆選びの参考に、そしてすでに筆を手にされている方には、筆の特徴を深く理解し、表現の幅を広げるためのインスピレーションを提供する特別な機会です。長年筆づくりと向き合ってきた奈良筆伝統工芸士・鈴木一朗さんをお迎えし、道具の奥深さをお話しいただきます。

筆の仕組みや素材を知ることで、これまで気づかなかった新たな表現の可能性を見つけ出すきっかけとしていただきたいと思っています。また、ご愛用の筆をお持ちいただき、その「個性」について鈴木さんと語り合うことで、皆さまの表現を探す旅路に寄り添う、生涯のパートナーを見つけるヒントをご提供したいと考えています。貴重なこの機会に、ぜひご参加ください。

「整う」瞬間を見つける旅へ
これまで筆とご自身が一体となり、とても気持ちよく文字が書けた、という経験をお持ちではないでしょうか。私たちはこの瞬間を「整った」瞬間と表現しています。

筆は、ボールペンなどのコントロールしやすい筆記具とは違い、表現の幅が広いことが、最大の魅力であると同時に、難しさでもあります。「整う」瞬間を容易に感じられないからこそ、その体験はかけがえのないものになります。熟練者と初心者の大きな違いは、この瞬間へのヒントをどれだけ持っているか、という点にあると私たちは考えます。

筆の声に耳を澄ませて
そのヒントは、お道具の声に耳を傾けることで見つかります。

職人が丁寧に作った筆には、その想いや生き方そのものが宿っています。お道具が、書き手にそれらをおしゃべりするように語りかけ、あなたの書をより豊かな世界へと誘ってくれる瞬間があるのです。

今回のイベントは、そのおしゃべりを直接、職人さんから聞く貴重な機会です。筆に込められた苦労や理想を追求する情熱に触れることで、筆は単なる道具としてではなく、共に作品を創り上げるパートナーと感じられるようになります。

平日開催でお忙しいことと存じますが、ご参加を心よりお待ちしております。

開催日時： 2025年10月15日（水） 18:30-20:30
会場：Akasaka Zen Space（東京都港区赤坂6-4-1、東京メトロ千代田線 赤坂駅７番出口 徒歩4分）
料金：一般　6,600円（税込） / rimpamura 会員 お一人 5,500円（税込）

ご予約： 完全事前予約制
＊本HPをご覧の方はrimpamura会員としてお申し込みください。
＊お食事付き