雄勝硯(おがつすずり)は、宮城県石巻市雄勝地区で作られている硯です。
その歴史は古く、1396年(室町時代)頃には既に硯石が産出されていたと伝えられており、「応永の昔より名硯として賞美され、以来600年の歴史と伝統が受け継がれています。」伊達藩の庇護を得られたこと、また、良質な原材料が豊富に採石できたことから、生産が盛んになりました。
硯の原材料である雄勝石(おがついし)は、黒色硬質粘板岩の一種で玄昌石(げんしょうせき)とも呼ばれています。この雄勝石は、粒子の均質さや光沢など、硯の原石として最も優れた特徴を持っています。

