松煙墨ができるまで

🟠 松煙墨の製造工程

松を集める ➡️ 松を小さく割る ➡️ 松を燃やす(昭和の時代は100時間燃やし続けた!?) ➡️ 「松煙」を集める(500kgの松を燃やしてとれる松煙はたった10kg )➡️ 松煙と膠(にかわ)を捏ねる ➡️ 木型に入れて整形 ➡️ 型から外して乾燥させる ➡️ 磨く ➡️ 彩色 ➡️ 完成

紀州松煙が守り続ける 伝統的採煙「障子焚方式」とは

松
紀州松煙_rimpamura

紀伊熊野は山が深く老松が生い茂り、松煙生産には最適の地でした。そのため古くから紀州松煙として墨の代表的産地の奈良へ供給を続けてきました。長い歴史を誇る煤「松煙」ですが、現在日本で採煙を行っているのは、和歌山の山間で墨工房 紀州松煙を営む堀池氏ただ一人。松煙は貴重で手に入りにくくなっています。

伝統的「障子焚方式」
松煙の原材料は赤松ですが、どんな状態の松でも良い訳ではありません。松脂が凝縮した松材を的確に目利きしなければなりません。その吟味された松材を小割にして一本ずつ、焚がまの中でゆっくりと火種を絶やさないように100時間燃やし続けるのが伝統的「障子焚方式」です。
堀池氏は、焚がまが据えられた二畳ほどの大きさの障子部屋に付着した煤を掃き落として採煙します。文字通り、頭の先からつま先まで煤だらけになる大変な作業です。もともとは障子で周囲と天井を囲い、松材を燃やした後、障子紙についた煤を採っていたそうですが、現在では火炎防止のために、金網の上に耐火性の布を貼ったものを使っているそうです。

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