石の採石から製作、販売までを一貫して行う日枝玉峯堂4代目 日枝陽一
博士号を持つ学術博士(論文タイトル「赤間硯の造形ー造形及びその歴史と素材特性の調査研究-」)である日枝氏は、全国で講演活動も行うなど、注目の作硯家、硯研究家です。
日枝氏の硯は、赤間石の優しく温かみのある石色を活かすためにデザインが特徴。中でも、現代のニーズに合わせたデザインと軽量化を追求した楕円形が人気。
筆に付いた紙の繊維、墨の膠が付着・凝固して目詰まりすると、硯の表面の鋒鋩(ほうぼう)がなくなって墨が磨りにくくなりますが、日枝玉峯堂の硯は同じ地域で採れた泥砥石付き。泥砥石と硯は相性が悪いと硯を傷めることは意外と知られていませんが、日枝氏は細心の注意を払い泥砥石を用意しています。
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- 2024年山口県文化功労賞
- 第47回山口伝統工芸展 日本工芸会山口支部長賞