紀州松煙「紀州墨」が和歌山一番星アワードに認定

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2026年2月10日、和歌山県が優れた県産品を厳選する「和歌山一番星アワード」の第1回認定商品が発表され、墨工房 紀州松煙の「紀州墨」が選出されました。

紀州墨は、和歌山の赤松を焚いた煤(すす)で作られる歴史ある松煙墨です。紀州徳川家の保護下で発展した歴史を持ち、現在は堀池雅夫氏が日本で唯一の松煙煤職人として、江戸時代より伝わる伝統の「障子焚方式」を今に伝えています。

その製法は極めて過酷で、厳選された500kgの松材を小割にし、100時間もの間、一本ずつ燃やし続けなければなりません。そうして苦労の末に得られる煤は、わずか10kgほどです。かつては松材が安価で入手しやすかったため盛んに作られていましたが、時代の変化とともに激減し、現在日本において松煙づくりを続けているのは堀池氏のみとなりました。

堀池氏は自ら採煙した松煙を用いて、墨づくりまで一貫して行っています。このように松煙を100%使用した「純松煙墨」は、現代では極めて希少価値の高い逸品といえます。