「墨型について知識ある者『形集』の名を知らぬ者なし」
「形集」とは、1805(文化2)年創業の墨型彫刻師 中村家の屋号です。
その評判が奈良名産史に「墨型について知識ある者『形集』の名を知らぬ者なし」と記されているほど、代々、腕のいい墨型彫刻師を世に送り出してきました。
一代 集造
二代 集助
三代 集蔵
四代 集治郎
五代 集逸
六代 集治郎
七代 雅峯
とあるように、代々の改名には全て『集』の字がついていますが、7代の雅峯氏は、最後まで「私の襲名はもっと修行してから」と、ついに襲名をしませんでした。
昭和初期、奈良には10名以上いた墨型彫刻師ですが、中村雅峯氏を最後に日本には墨型彫刻師はいなくなりました。
現在、佐藤奈都子氏が型集八代目を継承。
media
- 世界!ニッポン行きたい人応援団(テレビ東京)
-  伝統の墨作りを支える唯一人の墨型彫刻師
 ──【奈良墨職人】長野墨延さん・睦さん/【墨型彫刻師】中村雅峯さん(奈良市)▶︎ 月刊ガバナンス 2023年10月号
award
2016年 【墨型彫刻師】中村雅峯さん 黄綬褒章を授賞

