潜在的な可能性を感じさせる新ジャンルの墨

墨の起源は、中国、殷の時代、約3500年前に遡るといわれます。その頃からその製法は変わっていないといいうから驚きです。ここまで長く生き残っているのには、やはりそれなりの魅力があると言わざるをえません。
その魅力を錦光園さんがHPにまとめていらっしゃるので、是非ご一読されることをおすすめします。

その中で紹介されているポイントを抜粋させていただき、合わせてその特徴を感じられる新ジャンルの墨をご紹介します。

  • 保存性の高さ
    墨で書いた文字は1000年残ります。奈良の正倉院には、千年以上前に墨文字で書かれた木簡や和紙が残っており、その文字は未だに色褪せることなく今日まで伝わっています。
  • 唯一無二の表現力
    「基線」や「にじみ」、「かすれ」や「色の濃淡」など、墨で書かれた文字は、墨汁や他の筆記材で決して見る事の出来ない唯一無二の表現力を持っています。→「松煙墨」は特に特ににじみの面白さを感じさせてくれます。
  • 彫り装飾の美しさを楽しめる墨
    表面には見た目ににも木目細かい模様が施され、その模様は木の表面わずか0.1mmにも満たない深さを職人の手作業のみで彫られています。
  • 心を落ち着かせる香り墨
    墨は他に類をみない、独特のかぐわしい香りを纏っています。墨を磨った際に発する香りは心を落ち着け、ふと昔を思い出させてくれます。